フライを極める

…って、『極める』は、ちょっと大袈裟ですが、半年以上前くらいから試してみようと思ってたコトがありまして…。

今のところ、僕がminneで出品している定食メニューの中でフライものは「とんかつ」だけで、しかもそれがミニチュアフードを始めるキッカケみたいなモノだったりしますw… (あ… から揚げは別ですよ、衣が違うのでw)

最初作った時は、自分でも思いのほか“それっぽく”仕上がってビックリしたのを覚えてる(笑)。

初出品が2024年1月なので2023年のものから出品向けに製作

それがそのあとminne出品へとつながるワケですが、時間が経つにつれて表現として「もう少しなんとかなるんじゃないか?」と思いつつ、現行の「とんかつ定食」の完売→補充が(ありがたいことに)ちょっと続いて、試すタイミングが今日まで延びてしまった。

つまりは “衣の表現” に尽きるのだけど、今までは硬化させた樹脂粘土をミルで粉砕して粉状にしたものを使っていたので、イイ感じに仕上がってるとは言え、見ようによっては“冷凍もの”っぽくもある。これをなんとかするには衣の作り方を変えなきゃならない。

…と、その前に、ミニチュアフードのメイン材料の「樹脂粘土」なんですが、僕はダイソーの物を使う事が多いのだけれど、それがちょっと前からリニューアルしだして古い在庫がなくなった所から入れ替えられて、そろそろ全色が新しいパッケージの物で揃ってきてるのだけれど…。

なんと、ありがたいことに30gから40gへの増量。小さいモノを作ってるので、10gの差は意外と大きい(たぶん いつもの1/6お茶碗で6〜7個分くらいの量w)。

だけど、下請けメーカーが替わったのかどうかは分からないけど、品質がちょっと変わってしまった感じ。

これまでの「旧」は適度な伸びがあるのだけど、「新」のほうは伸びる前に切れてしまう。練りが足りないのかな?…

そう思って、いつもより長めに練ってみる(普段から、使う前はよく練ります)。

でもまぁ…しばらく練ってたら、なんとなくまとまってきた…(やっぱりあまり伸びないけど)。

これが増量の代償なら、ちょっと残念。改悪とまでは言えないけど、使い勝手が変わるのはなんかねぇ…。パッケージが統一されて(色ごとにデザイン凝ったりせず)コストカットな感じは悪くないのだけど。

まぁ、あとは “薄い・細い造形” の時にどうか? だけね。(それは別の機会でやるとして…)

今回はこの新しい樹脂粘土を使って「フライ」を作るのだけど、まずは具材をこんな形にしてみる。

グラム数は、作るものによってある程度決めておかないとサイズがまちまちになってしまう。ちなみに「とんかつ」は1枚2gと決めてます(カツカレーのは形状がちょっと違うので1.8g)。

ミニチュア造形では1gの差はけっこう大きいかなと。

いつもの1/6直径約4cmのお皿にのせてみます。

ちなみに、このとんかつが今までのフライのクオリティ。これはこれで、かなりイイ感じだとは思っていますけど…w

お皿にのせた時点でだいたい何を作ってるのか察しがついたと思いますが、もうちょっとそれっぽくするのに縦にスジを入れます。

ふっくらした身を意識した感じの、アジの開きw になりました。

この状態で硬化させます。ちなみに硬化後の感触は今までのと大差なさそう♪ …って、比較のためなら同じ “とんかつ” を作るほうがベストなのだけど、やっぱりこーゆー機会に新しいものも作っていきたいので♪ …てか、先日お昼に食べた「アジフライ定食」に引っ張られ…w

アジの尻尾を作ります。

このプラ板は、和室のガラス戸を作った時の余りですw 端材は大事です。

尻尾はホントはもっと細いほうがリアルなんですが、ちょっと可愛いくしてしまいました…。

硬化した身の尻尾部分にちょっと切り込みを入れて、尻尾の先を挟みます。

接合部分の周囲に “気持ち多め?” に瞬間接着剤をつけて、重曹にダイブ。重曹が接着剤に吸い取られるので、パテで固めたみたいになる(なので瞬間接着剤はゼリー状ではなく液状のを使う)。

瞬間接着剤+重曹はかなり使えます。もうプラリペア要らず。

最近出番の少なかったダイソーのリューター。非力加減がこのくらいの作業にはちょうどイイかなと。

先端のビットはダイソーの付属品じゃないヤツかな?…たぶん、別に買ったセットものに入ってたヤツ。

今回のキモ。

もうちょっと握りやすい大きさに成形すればよかったな。

卸し金で削っていきます。

この卸し金も何種類か買って試して…これは無印良品のやつかな。これが削った粉の大きさ・形が一番理想に近かった。

イメージとしては、荒めの生パン粉を使って揚げたような仕上がりにしたい♪

…上手くいけばイイのだけど。

塗装

アジの身のほうに、ちょっとだけアクリル絵の具で色を付けます。

関係ないけど左の人差し指、卸し金でちょっと擦った…W

衣で隠れてしまうので、ホント気持ちだけというか、衣越しにホンのちょっと透けるかもしれない?…と期待しつつ、塗り方は かなりテキトー(笑)

衣付け

絵の具が乾いたら、両面に少し薄めた木工用ボンドを塗って、衣にダイブ。下地には以前からの細かい衣を使いました。仕上がりの発色・質感ともにそのほうが良いだろうと思ったので。

2層目に新しく作った衣を使います。

おぉ!… イメージ通りの衣の付き方! かじったらイイ音しそう♪

仕上げにエアブラシで揚げ色を少し足します。

今までのとんかつの時よりも、更に衣がパラパラと落ちやすいので、衣の感じが損なわれない程度にしっかりとコーティングします。

塗装の乾燥後、先ほどのお皿にのせてみると…

他の食材がないので完成ではないけど、アジフライとしては、もう!…自分で言うのもなんですが、よくやった! よく出来た! 開眼!(笑)

ま…もうちょっと尻尾の揚げ色を強くしてもよかったかな。

次はこれをメインに「アジフライ定食」を作りつつ、他のフライもいくつかやってみたいと思ってます。 …今までのとんかつも、今回の方法を基に “ver.2” としてそのうちやりたいと思います。

“衣の表現”に関しては『極め…つつある』としておきます(笑)。

@atorie_fake

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