ESWL 入院のはなし
聞き慣れない言葉かと思いますが、ESWLとは『体外衝撃波結石破砕術 』の事だそうで…つまり、半年以上も患ってた尿路結石にようやく決着をつける時が…。
ESWL(Extracorporeal Shock Wave Lithotripsy)体外衝撃波結石破砕術
尿路結石の症状はそれぞれ一概には言えず激痛で見つかる場合や、僕みたいに無痛でも血尿から見つかる場合もあり…
僕の場合、CTスキャン等の検査の結果、左側の尿管に8mm程度の石が見つかったのですが、このくらいのサイズは比較的大きめで、自然排出できるギリギリくらいだそうで、石を出しやすくする薬を処方してもらって、しばらく飲んでいたのですが、下りてくるにも時間がかかり、今年に入ってやっと膀胱の手前まで落ちてきたという感じ。
石が大きめなので、落ちてくるのに時間がかかったのでは、と担当医の先生。
それにしても流石に時間がかかりすぎ。あまり長引くと、自覚症状がなくても腎臓に悪影響な場合もあるようで…
次回、まだダメそうなら手術する方向で…と。
そして4月21日。再診の日。
午前10時に診察の予約で、その前にレントゲンと採尿を済ませる必要があったので、少し早めに入るつもりが病院の駐車場でクルマのキーを落としてしまい、警備員さんに面倒をかけてしまったり…で結局15分遅れ…(汗)。
検査を終えて、泌尿器科の受付。遅くなってしまったので、順番ちょっと後回しにされつつ待っていると、目の前を20代くらいの男の人が苦悶の表情で担架で運ばれ、泌尿器科の奧に消えていった。
状況を考えたら…
たぶん、尿路結石の多くは、あーゆーコトなんだろう。
長引いてるだけで、大して激痛にもならなかったのだから、僕はラッキーか?
しばらくして、やっと僕の番号が呼ばれた。
正直、3月のどんよりがあった後、嘘のようにスッと違和感が消えていたので、もしかしたら?… なんて淡い期待も少々あったのだけど、石はしっかり在ったみたい…
しゃあない、手術か…。
手術とは言っても、ESWLは「体外衝撃波結石破砕術」というくらいだから、メスで切ったりはしない。文字通り、体の外から衝撃波を当てて結石を破砕する術で、約1時間のあいだ、3000発の衝撃波を当てるのだそう。
今回の場合、入院後すぐに手術。一泊し翌朝問題なければ退院。
なるほど…。 あとやっぱり気になるのが手術費用。
この病院でのESWLの費用は80000円だそう。事前にネットで調べた相場より、気持ち安いかも?…くらいでしょうか。
費用に関しては病院によって違うので、目安にでもなればと思います。
手術の日程は早々に、2日後の23日(金)と決めた。担当医の先生のスケジュールもあるけど、あまりあいだを空けないほうがイイかなと。
席を立とうとした僕に、先生が「手術までの詳細は看護師さんから説明がありますので」と、外で待つよう言って「あ、それと…」と続けた。
「井口さんの場合、石の位置がけっこう下まで降りてきてるので、恥骨から上くらいの毛は当日の朝に剃っておいてください。」
えっ!?…下の毛剃るの?(汗)
衝撃波を当てる際、密着させるために患部にジェルを塗って機械を押し当てるのだけど、毛があると空気が入ってしまうことがあり、そうなると上手く密着できず、衝撃波の当たりが弱くなってしまう、…という理由なのだそう。
診察後、看護師さんからの説明と、追加の採血、心電図に問診等々…
何やら色々持たされて帰ってきました。
そして、入院手続きの説明を聞いてる時に『限度額適用認定証』というのを事前に役所でもらってくると良いですよ、と聞いていたので翌朝、事務所に出る前に役所へ…。
そう言えば初めて来た。立派な建物だなぁ。役所の用事なんて、普段は近くの支所を使ってるのだけど限度額適用認定証は、支所では取り扱ってない書類らしい。
保険証と身元証明の免許証、出された申請書に記入。空いてたのもあったけど、ホンの数分で終わった。
これがあると、適用区分(所得)に応じて自己負担限度額が決まるのだそう。…ただ、これを書いてる時点で(退院が土曜だったため会計は後日となり)未払いなので金額も分かってないんですが、ちょっとは違うのかな?…
入院当日
前の晩、早めに寝たせいか目覚ましセットの甲斐なく5時半ごろ目が覚める(笑)。
お風呂の用意。これからしなきゃならんコトを思うと、眠気も飛ぶ。
51年も生きてて(健診で高血圧と言われるくらいで)これまで入院するような病気も怪我もなかった。色々と欠けてる人生だとも思うw…。
23日金曜、快晴。
入院時はクルマでの来院は出来ないとのことだったので、これまた初めて電車で来院することに。京成千葉寺駅から徒歩で20分くらいだったかな?… 途中、大きな公園みたいなのがあったな。。。
かれこれ半年以上、通院でお世話になっている市立青葉病院。今回初の入院。
午前10時、入院。病室はいわゆる相部屋。一晩だけだし、何するわけでもないので十分。
教えてもらった売店で寝巻きの「甚平」を借りる。院内をあまりウロウロも出来なかったけど、今まで受付と検査と診察しか行き来してなかったので「なるほど、こういう構造になってるのか」とか新発見があったりしてw。
手術
10時45分。手術予定時間15分前、渡されていた痛み止めの座薬を自分で挿入。
10分前。大した緊張もないまま、看護師さんが呼びに来た。
いよいよだ、とは思っても緊張の度合いは上がらない。3階の病室から1階の手術室まで、歩いて看護師さんのあとをついていくのだけど、看護師さんは空の車椅子を押している。
「術後すぐは、ぐったりするので」と。帰りに僕が使うらしい。
それと「痛みには強い方ですか?」とも聞かれ、「どうですかね…そんなに痛いんですか? 衝撃波って」
「結石発作ほどではないですが…あ、でも井口さんは発作の激痛はなかったんでしたっけ?」
「あはは…」
手術室のドアの真ん前で、急にイヤな汗が。。。
点滴の針を刺すのに、僕の血管が見つかりづらく少々手間どるも、時間通りに手術が始まる。
衝撃波を当てる部分を幹部にかなり強く押しつけて密着させる。体が逃げないように右側から三角のマットを差し込んで固定。もう動けない(汗)。
この、1秒間隔の カン! カン! という衝撃、何かみたいだなと思って、出てきたのがコレ。
甲高い金属音とドシッとくる重い振動、痛み。目をつぶって、じっと耐えてると…
ちなみに、手術中に痛みが辛いと感じたときは途中でも「痛み止めを使いますので無理せず言ってください」と、事前に言われてました。個人的には、無理してない程度の忍耐だったかな?…(笑)
耐えること1秒 x 3000発(単純計算で)= 50分。
こんなふうに1時間を1秒ずつ感じることもあるのか…(汗)。
術後
…なるほど。なんとか耐えられた。耐えられたけど、出来ればもう2度目はゴメンなさいだ。
結石は再発する事もあるらしいし、今回の治療も1回で破砕しきれない場合も時にはあるのだそう。
ただ、今回担当してくれたESWLの技師の先生は「しっかり当たってる」と言ってたので、一安心という感じではあります(汗)。
病室に戻って、しばらく横になる。やっぱりだいぶしんどい(笑)。2〜3時間寝てしまったのかな?…トイレに行きたくて起き上がる。
トイレに入ると、隅に僕の名前の貼ってある軽量カップと濾過器が。
術後、最初のうちは血尿ばかりだったのだけど、ガンガン水分とってたら、だんだん細かい破片が混ざるようになって…。
翌朝には、血の色もだいぶ薄くなって排尿痛もだいぶおさまってきました。
病院の朝ごはん。…そう言えば、夕飯(初の病院食)撮るの忘れてた。。。
最後の検温をし、体調の具合も問題なし。手首に巻いた識別リストバンドを看護師さんに切ってもらう。
退院
土曜日退院になったため、会計は後日(次回診察日でも)となり、薄暗くひと気のないロビーを抜け、時間外入り口から外へ。
たぶんバスもあるだろうけど、来た時と同じように歩いて駅へ。
来るとき素通りした公園。
体調悪くはなかったけど、やっぱりちょっと疲れてる感じはあったので、ほんの少しだけ散歩…って、それにしても人がいない。。。土曜の朝10時だってのに。
ふう…
緩い階段を登って振り返る。う〜ん、やっぱりまだダルさは抜けてないかも。
…よし、帰ろっと♪
コロナ収束の先が見えない中、こんなコトで入院だなんて、なんとも呑気な感じで申し訳ない次第ですが…(汗)。
健康第一。皆さんご自愛を。。。
また、今回は病院名を出した上で、少々ふざけたイラストを描いてしまいましたが、全くもって病院とは関係なく、僕のアタマの中のお遊びとお考えください。
とても良い病院ですよ(…って、あまり他を知らないので比較もできないですが)。
写真が少なかったので、いつもよりちょっとイラスト描きすぎたかな。。。お絵描きは楽しいし、もちろん嫌いじゃないんだけど、これはこれでやっぱり時間かかるぅ。。。
お大事に~♪
あざ~す!