ミニチュアの角皿①
これまでミニチュア定食用の食器をいくつか作ってきてますが、今回は“和っぽい感じ”の長方形の角皿を「焼物」で作ってみたいと思います。 …って、上手く出来るかな?(汗)。。。
いずれ(まだちょっと先だと思いますが)和定食…焼き魚とか刺身とかも作りたいので、食器のレパートリーも増やしたいところではあるし。
…で、ちょっと前から気になってた「オーブン粘土」というのを使って作ってみたいと思います。
今回も当然のようにダイソーで購入したのだけど(笑)、パッケージの裏を読んでみると、電子レンジのオーブン機能でも焼けるって書いてあったので、挑戦してみるコトに。 …ちなみに、トースターではダメみたいです。
ちょっとググってみると、意外とフツーに食器として使えるくらいのものも、作れる(^^;…ひとは作れる)っぽいので、俄然やる気も出てくるのだけど、如何せん作りたいのは1/6スケールのミニチュア。あまりに薄いものはどうかな?…と。
ま…やってみるだけですね〜w
作業工程
型
和の焼物って、サイズ不揃い・一点もの…みたいな方向に行ってしまうと、僕の思う定食感が薄れそうなのでw 既製品っぽさを出すため、“型”から作っていきます。
フレーム
まずは、1/6スケールでのサイズを割り出します。大体、焼き魚なんかを載せる角皿は大きめサイズで27~8cmくらいみたいなので、27cmの 1/6 は 4.5cm か。イイ感じかも。
型作りに使えそうな材料はこんな感じかな。
…と、もう1サイズ、短めの21 (3.5) cmも作ろう。幅は15 (2.5) cm で統一っと。
切り出した木材(桐)。オーブン粘土もやっぱり出来上がりは1割(10%)ほど縮むそうなので、型はその分を考慮して大きく作ります。
角皿の型になる この木片が通り抜けられる枠を1mm厚のプラ板で作ります(プラ板のほうが加工しやすいので)。
スポッと軽く通り抜けるくらいがベスト。
くり抜いたプラ板の四隅にコーナーのガイドを付けます。
木材どうしは木工用ボンドが最強ですが、木材とプラ材は木工用ボンドではムリなので…
くり抜いたプラ板のもう一方を使って、お皿の裏の接地面をモールド付けするのに内側をカットします。
四隅をピンバイスで空けてコーナーにRを付けたかったのだけど、このあと切り抜きに失敗…。ま、いっか(笑)。
型のフレーム完成
15cm幅の皿だとちょっと、サンマみたいな細い魚にはバランス悪そうだったので、実寸で2cmほど細くしたサイズも追加。
皿の型
続いて、角皿の型を木片から削り出します。
先ほどの裏面の枠を当て、削り込むアタリを付けます。
木片の厚みが7mmほどあるのだけど、浅めの皿にしたいので削る厚みを半分くらいに決め、マスキングテープでアタリを付けておきます。
ざっくりカッターで削り出し、ヤスリで形を整えていきます。
最終的に#600の紙ヤスリで仕上げ。
#1000以上とかの細かい番手で仕上げるよりも、粘土に木の表面の凹凸が移ったりしたほうがイイかも?…とか思って。
これで型は完成。
フレームの裏は粘土の厚みを考慮して1.5mmの足を付け足しました。
こんな感じで重ねて使います。…って、頭の中では予想図通り出来上がってるのだけど実際のとこ、上手くいくかどうか(笑)。
オーブン粘土
メーカーのHPをググったらPDFでオーブン粘土の使い方パンフレットみたいなのがあったのでダウンロード。実にありがたい。
昭和のおじさんなのでわざわざプリントアウトしてますが、このほうが読みやすいのでご勘弁を。。。
とりあえず1.5mm厚のタタラを使って粘土をのばします。開封直後は若干水分多めでちょっとベタ付く感じなので、下に(手持ちにあった)トレーシングペーパー(以下トレペ)を敷きました。フツーのコピー用紙だと粘土の水分で紙の表面が剥がれて粘土側に張り付いてしまいました…。ちなみにパンフにはガーゼかクッキングシートを敷くと書いてありましたが、あればトレペでも必要十分かと。
粘土の性質か、練ってると(冬で乾燥してるからか)粘土の水分が思いのほか早く飛んでしまい、硬くなるのが意外と早い。
もっとも、水を含ませればすぐ戻るのだけど、水分が多過ぎると成形が難しくなるし、ちょうどいい粘度の時間が短い → 袋から出してすぐならOKという感じなので、今まで使ってきた粘土より(慣れるまで)扱いがちょっと…(汗)。
ただ、この土っぽさ?…みたいなのは僕には新鮮だったりして…w
シワが出来ないようにするには、こまめにトレペを取り替える…しか無さそう?
のばした粘土に裏面の枠を軽くのせ、周囲をカット。
カットした粘土を皿の型に乗せ、皿のカーブを付けるようにそっと成形します。
成形した粘土を木片の型にのせたままフレームにはめて、上から裏面の枠を軽く押し当てて、モールド付けをします。
形が崩れないようにそっと型から外します(汗)。
ま、イイ感じ…かな。
成形後、これで1〜2日置いてしっかり乾燥させるそうで。
…ま、パンフの作例よりも圧倒的に薄くて小さいので、丸1日置けば十分かなと思います(冬だし)。
そんなワケで、乾燥を待ちつつ…緊張の「焼き」→ からの仕上げは次回というコトで。。。
@atorie_fake