ふわとろ親子丼①

前回は、フツーに(食べられる)親子丼を作ってお茶を濁してしまいましたがw… 今回はちゃんと、“ミニチュアの” 親子丼を作ります。。。

…ま、前回の親子丼は夕飯として美味しく頂きましたが、ミニチュア制作の参考としてもそれなりに役立ったと思うので、さっそく作っていきたいと思います。

1/6スケール「親子丼

直径:約25mm(直径約15cmのどんぶりに相当)…にしても、塗装のヌルさに冷や汗がw

作業工程

ご飯

まず、どんぶりにご飯をよそいます。

余談ですが、ご飯をよそうの「よそう」は漢字で「装う」と書くそうで、「よそる」なんて言ったりもしますが、これは「装う」と「盛る」が混ざって出来た新しめの言葉らしいです。

これまで、お茶碗でのご飯は樹脂粘土を丸めた塊で底上げしていましたが、樹脂粘土は硬化時に時間がかかるのと肉痩せしてしまう(…つまりひとつずつヤスリ掛けで成形し直したりする)ので、今回はレジン液を適量流し込んで底上げにしました。

砕いた樹脂粘土というのは、米粒を作るときに出る“余り”の部分を捨てずにミルで砕いたもので、素材としては十分使えますw

完成時に見える部分にだけご飯粒を使います。…いや、ケチってると言われればそれまでですが(汗)…米粒作るのは、それなりに手間かかるので…

レジンのフチに米粒を輪っか状に接着するなら、別に砕いたヤツは無くても良さそうな気もしますが、使うことで表面に凹凸が出来るので、ご飯粒なり具材なりを盛る際により自然に見えるだろうと思うのです。

具材

鶏肉

基本、加熱した鶏肉の色を表現するのですが、仕上げ時に塗装もするつもりなので、地の色はちょっとレアっぽくしてみました。

肉片にするのに、以前生姜焼きでやった方法と同じように、擦り付けて伸ばすようにするのだけど、生姜焼きの時よりも厚めになるようのばします。

ひと口大に包丁で切ったような感じでカットしていきます。

どうやってカドを丸くしようかと考えてたのだけど、これが意外と使えた!…w

着色

つゆの色は次のご飯のところで説明するとして、しれっと並んでる“玉ねぎ”は、以前作ったストックがあったのでラッキーでしたw

ドライブラシでも多少の水分が付くので樹脂粘土どうしがくっ付いてしまい、それを剥がそうとしたら部分的に伸びたりちぎれたりして、思った以上に加熱した鶏肉っぽさが出た感じ。

盛り付け

つゆの色は、しょうゆ色を作るのではなく、“ご飯に染みたしょうゆの色” を調色して使います。

最初、普通にしょうゆっぽい色を作って塗ってみたのだけど、どうも染みたようには見えないので、そこにちょっと白を足して“しょうゆマヨネーズを混ぜたような不透明色”にして塗ってみました。このほうが染みた色に近いw

ご飯に具をのせます。

今にして思えば、もう少し具が多くても良かったかな?… ご飯粒を見せたい欲が強すぎたかもw

ただまぁ…この辺は最後の仕上げまで行かないと見えてこない部分だから致し方ないのだけど。

たまご

タマゴが先かニワトリが先か…考えれば考えるほど、タマゴが子とは言い切れない。なぜなら進化論的にはタマゴが先だからだ。…とかなんとか無駄話を挟みつつ、卵の表現に入りますw…

卵の黄身は、やっぱりオレンジがかった色のほうが美味しく見えると思う。

黄身を中央にのせ、重力に逆らわず具材に馴染んで収まるような形状にします。(←表現硬いw…つまりプルンとかポワンみたいなw)

卵の黄身のサイズは大体3cmくらい。卵自体のサイズには S・M・L とかありますが、黄身のサイズはあまり違いがないらしく、サイズの違いは白身の量の違いだそうで。

黄身が固まるのを待ちます。

続いて、溶き卵のほうをやっていきます。

ここが一番怪しい(笑)。こうなるだろうな…という予想しかない状態なので、とりあえず試しに1つやってみるコトに。

モデリングペーストは、アクリル絵の具に混ぜて絵の具自体に厚みを持たせて盛り上げるのに使うもので、以前にもとんかつ断面の肉の質感の表現に使ったりしてますが、今回は水分を足して少しユルくしたのを使ってみようと…

黄身の色と白身の色をそれぞれ楊枝の先で具材の隙間に流し入れ、混ざり切らないような感じになるよう、色と色の接点をちょんちょんと軽く混ぜる程度にしてみる。

ここで量を間違えると親子丼だか玉子丼だか分からなくなってしまうので、ちゃんと鶏肉がある程度見えるように… と、結構それっぽい感じに出来たかな♪

この状態で乾燥させます。

う〜ん、やっぱりか。モデリングペーストの肉痩せもそうだけどツヤがなくなってしまい、ちょっと美味しそうには見えないw…

ここはやっぱりレジンか…というコトで、改めて黄身と白身の色に調色したレジンコーティング液を用意。

“軽く掻くように”って、よく分からない説明をしてしまいましたが(汗)具材の凹凸を埋めすぎないよう少量のレジンを楊枝の先でのばしながら塗る、みたいなコトです…。

下のほうはある程度火が通ってるけど上のほうはまだ半熟…みたいなイメージでやってみましたが、上手くできたかな?…(汗)

真ん中の黄身にはしっかりとレジンを纏わせて、生卵のツヤを出します。ここはコーティング液ではなく、普通の粘度のあるレジン液を使ってぷっくり感を出しています。

隙間から覗く鶏肉の色もイイ感じかなと。

…あとはみそ汁とか漬物とかね。お盆も今までのやつだとちょっと横幅が間延びしてしまう気がするので新しく作るかな… 次回の話ですが…。

(制作記事は途中ですが)minneにて出品中:1/6スケール ふわとろ『親子丼』

@atorie_fake

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