ドールハウスのスケール
子供の頃、ちょっとだけモデラーに憧れてた僕。中学生当時、ホビージャパンとかよく買ってたのを思い出します。
なんだかんだやっぱり初期のガンプラ世代なワケですが、今にして思えばそんなに“どハマり”もしてなかったと思うし、趣味の手前の“アソビひとつ”くらいだったかもしれません。のちの漫画に費やした時間からすれば、こんなサイトを立ち上げる下地が自分にあるのかは分かりませんが、今の“楽しい”だけが先行しているのは確かです(笑)。
なので、ことさらミニチュアやスケールモデルに詳しいワケでもないですし、かと言って漫画やアニメのキャラもののフィギュアを作るつもりもないのですが、ドールハウスの“スケール”はちょっとやってみたいと思っています。“ドールハウスそのもの”と言うより、基準とされている1/12(12分の1)というスケールが、僕がこの先やりたいと思っている造形にちょうどイイ縮尺だなと思って。
ちなみに、ドールハウスの定義は必ずしもドール(人形)を必要とするのではなく、ハウス(家)が主役でドールは小さいというくらいの意味なんだそうです。そう言われれば、画像検索しても人形のない部屋のミニチュアの方が圧倒的に多いような…。
Amazonなどでも、ドールハウスサイズの小物がプラモのキットや、ある程度の量産品と思えるもの、個人の手作りっぽいものなど、いろいろ売られているようです。場合によってはそれら既製品を(部分的にとか)使うのも悪くないかもですが、僕は基本的には全部自分の手をかけたいと思ってしまうタイプかも(…“手作り”というのもドールハウスの要素のひとつらしいです)。
漠然としたイメージだけが先行して、形にするまで時間のかかる僕ですが(笑)前もって準備しておける事はしておきます。
およそ1/12になるであろうヒトガタの芯。仮に素体(そたい)と言っておきます。どうせ見えない芯なので針金だけで作ってもいいのですが、それだと僕には完成を想像しづらいような気がして、こんな姿にしてみました。これなら、あらかじめパーツとしてまとめて作っておけるし。
ちなみに「フィギュア 素体」で検索すると、関節グリグリ動きそうな裸のアクションフィギュアがたくさん出てきます(笑)。改造ベースと考えると、それはそれで楽しそうです。
素材は、粘土の食いつきが良ければなんでもイイと思いますが、同じ粘土が作業的にも1番早いような気がします。ま… 芯なので、シリーズ中でリーズナブルな「アーチスタフォルモ」を使いました。
15cmの素体なら、 x 12 = 180cm(相当の身長)。 ちなみに写真のものは14.5cmだったので174cmといったところです。
針金の長さと手足パーツの長さの調節で、大人子供・身長・体形の表現を、頭の大きさ(だいたい 縦:15mm 横:12mm 奥行:14mm)は、肉付けをするのでワンサイズで充分(…赤ちゃんならそのまま削ればちょうどいい?)かなと思います。
自然乾燥による硬化なのである程度時間がかかります(粘土の量によっても、だいぶ左右されます)ので、あらかじめ芯を作っておけば、その分だけでも時短になります。
多少のサイズ違いや歪さも、肉付けしてしまうので気にする必要もありません。…それでも性格なのか、なるべく均等に揃えたくなって(0.1g単位で測れるデジタル秤をポチりそうになって)しまうのですが(笑)。
先ほどのを「A」として、もう一つ「B」を組んでみることにしました。
「A」は、首と腰の針金が2mmのアルミ針金、手足等の関節は1mmのアルミ針金。
針金の太さと材質の違いを見てみるために「B」は、腰を2本にして、全部の針金を1.2mmのスチール針金で統一してみようと思います。
針金は、太さだけ見て買ってしまったのですが、100均だったのであまりバリエーションも無く、たまたま買ったものがアルミとスチール。1mmアルミは扱いやすくポーズも取りやすいですが、肉付けをすることを考えると、ちょっと柔らかすぎるかもしれません。1.2mmスチールはポーズを取るのにはちょっと硬いですが、決まってしまえば肉付けの時に動いてしまうような事もなく、やりやすいと言えます。
ピンバイスのドリルに、先端から5mmのところに目安をつけて “この深さまで穴を開ける” として関節部の針金の長さを決めて針金を切っていけば、足の長さが左右で違う…というようなミスも少ないと思います。
接着はゼリー状瞬間接着剤を使用。
ポーズに関しては、作り始める時に決めておく(決まっている)というのを前提として、当面「B」の素体で作っていこうと思います。
…これらを元に、次の「作品No.03」に入りたいと思います。
-おまけ-
←見出しのアイキャッチ画像。せっかく撮ったのに、これだけだと写真がちょっともったいない気がしたので全体を…
80年代当時のホビージャパンの表紙、検索しちゃいました。懐かしいです(笑)。