作品No.04_夏休みの工作(3)
いつまでも夏休み気分じゃ困りますよ。 …と言うコトで、完成編です♪
これは「万治の石仏」に魅せられた、かの岡本太郎氏による石碑。石仏の手前150mくらいの場所にあります。字が「石佛」となってるみたいですね。
ちょっと改修工事 ↓ です(笑)。
入れるには ちょっと無理があるかと思ってたのですが、やっぱりあった方がしっくりくるなと思い、川への階段をつけました。スチレンボード(2mm厚)を階段状に重ね、くり抜いた位置に入れます。スチレンボードは、内側がちょっと硬めのスチロール樹脂で外側(両面)に紙を貼ったものなので加工しやすく、カッターで(表面の紙だけを線状に切り取るように)ブロックの境を入れたあと、爪で表面をちょっとキズつけると簡単に写真のような感じになります。
階段を取り付けたら、周りの隙間を木粉ねんどで埋めて、ねんどの欠片や小石で装飾。
続いて、水草(乾燥苔)を水周りに木工ボンドで付けていきます。
水草を付け終わったあと、少々迷ったのですが川の水にちょっと水色を足してみました。
次はやっと「水の表現」…なのですが、初めてのものを使うのでテストを先にしてみたいと思います。使うのは、これ。本来は接着に使うものですが(笑)初めて使うのにイレギュラーな使い方。。。
いわゆるグルーガンというやつですね。100均でも売ってますが、今後のこともあるので100均よりホンのちょっとイイのを買いました。
レジン。それとレジンを硬化させるUVライト。レジンは100均です。売り場は大抵、女子アイテムの並びにあるので(汗)あまりウロウロするのもなぁ… それはともかく、量的にはちょっと高い。UVライトは(パソコンのマウスくらいのサイズが多いようですが)大きめのを買いました。
では、テストしてみます。
台紙に適当に小石を接着し、スチロールで枠を付けたものを作り、グルーガンで川の流れをイメージしてグルーを流し込みます。やる前は、グルーorレジンのどちらか片方を選べばいいかなと思ってましたが、やはり併用した方が良さそうです。
レジンが量の割に高いと言うのもあるけど、レジンだけではユルすぎて流れの動きが作れないので、最初にグルーガンで水の流れを作ったあと、レジンを流し込むとイイ感じになりました。UVライト6分くらい照射。「光は直接見ないでください」とのことです。
一応テスト終了。なんとなく掴めました。グルーガンだけだと、冷めて固まった後(元の半透明に戻り)少し濁ってしまいますが、上からレジンで覆うと屈折率が変わるのか、油の中にガラスのコップを入れたみたいに?…透明になる…感じがするけど理屈 合ってるかな?(笑)
本番です♪
ジオラマの周囲にも流れ落ち防止の枠を付けました。グルーとレジンが触れる、枠の内側は両面テープのツルツルした剥離紙を付けたまま貼ってあります。
まず、グルーガンで枠をなぞるようにヘリを埋めていきます。次に川の流れをイメージしながら動きを付けていきます。
グルーガンの作業が一通り済んだら(冷えて固まったら)、上からレジンを流し込んで隙間を埋めていきます。水路のところは狭すぎたのでレジンのみです。
ライト照射。…もう、びっくりするぐらいジャストフィット!… 最初からこのライトを使うつもりで作ったみたい(笑)。
硬化後、上流の方にもう少し動きを足したかったので、グルーを盛ったあと、冷える前にちょっと楊枝で突いて動きを付けて、再度ちょっとレジンをかけてライト照射。今回、使ったレジンは100均で1つ5g入りのものを3つで済みました(テスト分は除く)。多めに買いましたが、思ってた以上にちゃんと使えて良かったです。最後に波立った部分にちょっとホワイトを入れて強調してみましたが、このホワイトはどっちかと言うと“撮影用”ですかね。写真の方が“らしく”見えます。
水が終わったので、やっと最後の飾り付け♪
…と、前回「何か足りない」と言いながら終わっといて、ここまでスルーして来ちゃいましたが、足りない「何か」とは…
これ ↓ でした。(やっぱり…てか、そりゃそうですね。)
普段から写真を撮る時は、なるべく周囲の人が入らないように撮るクセがついてるのもあり、撮った写真だけ見てるとついつい忘れてしまうんですが、やはり人が居てこその雰囲気・臨場感ですね。…こんなアップにしたのでクオリティを言われると辛いですが(笑)このマス目1cmですよ、というコトで(汗)。
ネコも♪ 割り箸の先っちょに付けて塗装。…このあとディスプレイ時に片っぽの耳、欠けちゃうんですけど(涙)。。
ジオラマ、土台の上は完成です。冒頭に紹介した「岡本太郎氏の石碑」左端の手前に配置してみました。場所は全然違うんですけどね…(笑)。それと、構成上前後させてしまいましたが、川で遊んでいる男の子たちは“水に浸かってる感”を出すために、レジンを流す前に設置しています(あしからず…)。
最後に、むき出しになってる周囲のスチロールをパテ状に溶いた粘土で埋めていきます。
左官屋さんかパティシエか…(笑)。固まった後でハミ出した部分をカット。
あと、簡単に背景も作っちゃいます。
「エチュード」の時は“ちぎり絵風”でちょっと手を掛けましたが、今回は手前のジオラマに“見る箇所”が点在するので、背景にはあまり目が行かないモノがイイかなと思い、写真加工にしてみます。これは実際の石仏の場所。合いそうな絵を探して、この上の部分を使うことにしました。
最近ずいぶん使い慣れて来た「GIMP2.10」。切り取った画像に、メニューから『フィルター(R)』→『芸術的効果(A)』→『水彩(W)』をかけると、こんな感じになります。
厚手のプリント用紙が“光沢”しか無かったので薄手のマット紙にプリントしたあと、厚紙貼ったものに“足”を付けました。
完成、夏休みの工作 「万治の石仏」。
楽しい夏休みでした♪
ギャラリーの方にもアップしておきましたので、良かったら覗いて行ってください。