脱・万年ビギナー ①パンフォーカス
作品紹介に欠かせない写真撮影ですが、カメラ自体何年も使ってるのに一向に初心者から卒業できずにただ撮ってるだけ…という自分から脱却すべく、スキルアップを目指してちょっとずつ勉強していこうと思います♪
…というのも、ただ撮ってるだけではダメな理由が出てきたんです。
少し前からこのブログでは、360度画像を回転させるビューアーのプラグイン「Spin 360 deg and 3D Model Viewer」というのを入れています。
「spin360」に関しては、
大変分かりやすく書かれている「けしろぐ」さんのページが参考になります。
以前の僕の記事の方はオマケ程度で(笑)ご確認ください。
このプラグイン、作ったものをちょっとの手間で立体的に紹介できるので気に入ってるのですが、そもそもの写真撮影の段階でつまづいてしまって…。ただただ、下手っぴなものをお見せしてしまっている気が…。(汗)
まず、簡単にこれまでの撮影の仕方を説明しますと…
回転台の中心に被写体を乗せて、1周360度を(例えば48分割で)1コマずつ回転台をずらして撮影していきます。
一眼レフ+マクロレンズでのミニチュアの撮影、なのですが、被写体が小さいにも関わらず、ピント(焦点、フォーカス)があちこちに飛んで、定まらないんですよね…(汗)。もちろんカメラ位置は固定。
これはブログで(プラグインに)使った志村園長なんですが、①では園長・パン君ちびちゃんにちゃんとピントが合っていますが、②④では手前のベンチに、③では足元の芝とベンチ越しのちびちゃんにピントが合ってしまっています(笑)。。。
ピントが被写体の1点に合って、周囲や後方がボケたりするのは、そもそも一眼レフの得意とするところだと思うし「1枚の写真」としては成立するんですが、被写体を1周させて複数の写真を動画のように見せるのが目的なので、現状では回転の途中でメインのフィギュアの顔がボケてしまったり、手前の別のパーツにピントが合ってしまったり…同じ位置でピントがちゃんと定まってないと、成立しないのになぁ…。
…そして、前回の「シジュウカラ」の時に少し光が射してきたと言いますか、撮影の仕方が分かりかけてきたので、勉強&忘備録のつもりで、まとめたいと思います(笑)。
僕がやりたい このような少々特殊な条件の撮影の場合、ピントは何処に合っていれば正解なのか… いや、そもそもピントが定まってる必要があるのか?…
あ…、例えば修学旅行の集合写真みたいに、クラス全員の顔も背景もボケないでちゃんと撮れるはずですよね?…
専門用語もおぼつかないながらググってると、どこかで聞いたことあるかもしれない「パンフォーカス」という言葉に出くわす。
パンフォーカス?…
パンフォーカスとは被写界深度を深くすることで、近くから遠くまでピントが合っているように見せる方法なのだそう。
つまり、集合写真はそうやって撮っているんですね。
「ピントが合っているように見せる」とか、 「被写界深度」とかって難しいコトは後回しにして(笑)とりあえずこの「パンフォーカス」っての、やってみようと思います。
パンフォーカスで撮るには…
一眼レフの場合
- 焦点距離の短い広角レンズ
- 絞り優先 F値をF8~16あたりに設定
- ピント位置は被写体の少し手前、1/3あたり
…ということを知りました♪
(ミニチュア撮影を念頭に置いてますので、一般的な風景や人物撮影と詳細は若干異なるかもしれません。)
焦点距離の短い広角レンズ
焦点距離とは、カメラ本体の撮像素子とレンズの間の距離。(ざっくり言えば、“カメラ本体の真ん中からレンズまでの長さ”…?)つまり、長さの短いレンズは焦点距離も短い。
僕の手持ちのレンズで焦点距離の短い広角レンズと言ったら、一番左の小さいレンズ。
オリンパスZUIKO DIGITAL 25mm F2.8
「パンケーキレンズ」というのは通称だそうです。文字通りパンケーキみたいに薄くて小さいからだそうです。
ちなみに写真中央のWズームレンズキットの標準レンズも14〜42mmなので、最短の焦点距離はこちらの方が短いのですが、ミニチュア撮影においては25mm以下にするとピントが合いづらく、同じ25mmで撮影するなら単焦点レンズ(パンケーキ)の方が画質が良いそうなので、この条件ではパンケーキレンズの方が正解なのかな。
今までは、左から2番目のマクロレンズ(35mm)を使っていました。
万年ビギナー的には「ミニチュア=マクロレンズでしょ!」という認識で使っていたのですが(オート設定だったからだと思いますが)ピントが掴めずシャッターを切れない事もちょいちょい…。
絞り優先AE
絞り優先というのは、カメラの撮影モードのひとつで、絞りを自分で設定できますよ、というコトです。絞りとは、取り入れる光の量を調整するレンズの機能。
F値とは、レンズの明るさを示す指標で、値が小さいほど明るく(レンズを通る光の量が多く)、大きいほど暗い(レンズを通る光の量が少ない)。
最初の理解はこのくらいで良いような気がします(笑)。あとは実際に回数を重ねながら…。
今回使ってみようと思う、このパンケーキレンズはデフォルトのF値が2.8なので、本来ならボケが得意なレンズと言えるようですが、手持ちのレンズの中では(何故かマクロレンズより)今回の撮影の条件に合っている(近い)ようです。
…というワケで
必要なかったですが(↑)無理やり使って説明してみたいと思います(笑)。
まず比較のために、これまでのやり方(マクロレンズ+カメラの設定:オート)で撮ったものでプラグインを使ってみます。
被写体がひとつだと撮影の差が分かりにくいので、動かすたびにピントが分散するようにちょっと細工(笑)。
マクロレンズ:オート(設定なし)の場合
自動再生ですが、画像クリック(タップ)で停止、ドラッグ(スワイプ)で左右回転できます。
全体的にくらいですね。奥に移動した部分がボケたり、ピント位置が変わってるのを確認していただけると思います。これが今までのクオリティ。
続いて、マクロレンズより焦点距離の短いパンケーキレンズ。
パンケーキレンズ+絞り優先設定+F値:F16(露出補正:+1.0)の場合
ついでなので、もう2パターン
- 元のマクロレンズを使って絞り優先+F16。
- 標準ズームレンズを25mmの位置で絞り優先+F16。
やってみたのですが、ページの表示が重くなると思うので、比較の結果だけ書きます。
リサイズ以外、パソコンでの修正もほとんどしていませんが、最初の「オート・設定なし」以外どれも画面が明るく手前も奥もシャープに写っていました。
マクロレンズの場合は、難を言えば少々ピントが合いづらく、大きく写りすぎるのでカメラと被写体の距離を少し空ける必要があります。
標準ズームでは、若干パースが強く(奥行きが強調されて)見えるので、巨大感を出したいような場合には使えそうです。
結果的には、絞りを理解して設定すれば概ね思うような写真は撮れると分かりました。この先もいろいろやってみようと思います。
パンフォーカスって面白いですね。
今度は散歩の時など、外でも色々試してみようと思います。。。