とんかつ定食 -retry-②

めっきり秋らしくなり、膝掛け必須の時期となりましたw…。

暖房出すにはまだ早いよな?…と自問しつつ、前回からの続き「とんかつ定食」…今回、ちゃんと完成します…(汗)。

1/6スケール「とんかつ定食」

前回はここまででした。

「…って、トンカツのってないじゃんか!」

「す…すいません、今から作りますんで(汗)。。。」

作業工程

とんかつ

まずは中のお肉から。

一応、樹脂粘土での再現性みたいなものを意識して作業してるワケなんですが、今の段階では経験・スキルが根本的に乏しいため、やってみないと分からないコトのほうが多くて、この部分の作業も前半は徒労に終わる…とあとで知るのだけど、失敗も経験値。マイナスなコトは何も無いよと言い聞かせ、前進w…

とんかつを切った時の断面、お肉がうっすらピンクっぽかったら美味しそうに見えるかと思い、こんな色にしてみたのだけど…

衣の部分の厚みを出したいと思って、揚げた色の衣を付ける前に、内側にもう一層白い衣をまとわせて衣を二重にしてみます。

とんかつをカットした時の断面、衣と肉の間に揚がってない色の衣の白い層が見えるようなイメージ。

作業しやすいように、とんかつの裏側(下になるほう)に穴を開け楊枝を刺して持ち手にしたら、水で溶いて少しゆるくした木工用ボンドを筆で塗り、白の樹脂粘土の粉末をまとわせます。

…と、さも出来てそうなコト言ってきましたが、ここまでの作業が徒労だったと もうちょっとあとで知るのです(笑)。

とほほ。

続いて “揚がった色の衣” を作ります。

これは最初(2022年)の時とほぼ同じ工程。単調にならないように3段階の明るさに分けた茶系の樹脂粘土を乾燥後、ミルで粉砕して混ぜ合わせます

とんかつの白い衣が乾いたら、再度 少しゆるくした木工用ボンドを塗り、揚がった色の衣を付けます。

揚げ物の色味に関しては、よっぽど黒くなったりしない限り特に正解なんてない気もしますが、今回は僕のイメージからすると、ちょっと色が浅い感じがします。コロッケならありだけど…みたいな色になってしまったかなと。

どっちみち、まぶした粉状の樹脂粘土の粉末を定着させるため、仕上げにアクリル絵の具用のニスを吹き付けるつもりだったので、その前にここで色も調整しちゃいます。

調色したアクリル絵の具を水で薄めにのばして使います。

Amazonのダンボールはあまり丈夫じゃないけど、こーゆー使い方はアリ(笑)。

様子を見ながら少しずつ重ね吹きしていきます。

着色のあと半ツヤの仕上げニスを吹いたので、衣がポロポロ落ちるコトもなくなります。

どっちが美味しそうに見えますかね?…w

全くのツヤなしだと水分(油分?)を感じないと思い、仕上げのニスをツヤを抑えめの半ツヤにしたかったので、手持ちのメディウム類で間に合わせようとグロスポリマーマットバーニッシュを(1:2で)混ぜて半ツヤのニスとして使ってみたのだけど、その使い方が正しいかどうかは分からんのですが、結果イイ感じなのでOKです(笑)。

とんかつをカットします。

揚げたてのとんかつを包丁でサクッ…というワケにはいかないので、電動丸ノコの登場。きっちり5等分w…

やっぱり… 断面だいぶハムカツですな(笑)。

しかも二重にしたつもりの衣がまるで意味をなしてない。上部の脂身もビミョー(汗)。これなら何もしない白い粘土で成形しても同じだったじゃないか!…

とはいえ…それを知るのも、知らないよりは身になるワケで。次につながるというものです。

断面

気を取り直し、とんかつの断面を作っていきます。

ずいぶん前から持ってたものの、今まであまり使う機会もなかった「モデリングペースト」を使ってみます。

元の色が白いモデリングペーストにほんのちょっと赤を足して薄いピンクを作り、爪楊枝で断面に塗ります。

この時、肉の繊維をイメージして楊枝で一定の方向に筋を入れてく感じにして、肉と衣の境目と脂身あたりに白のモデリングペーストを盛って衣の内側と脂身を作ります。

モデリングペーストは乾燥すると削ったり出来るので、乾燥後に紙ヤスリやデザインナイフの先で表面を均します。最後に半ツヤのニスを塗り、フチ周りの衣を付け足して完成。

最初に粘土を練る段階で肉の色を薄いピンクにしたのは、作業的に見やすいので無意味ではなかったけど、断面の仕上げはやっぱりこのくらい手を入れなきゃダメみたいw

盛り付け

とんかつは木工用ボンドでお皿に接着、固定します。

ソース

やっぱりとんかつ食べるにはソースがないと。(塩とレモンも個人的には好き)

まずはから。

これも前回の小皿同様、型押しの型としては作りが雑(笑)。完成形はこうなるはずだ、と思いながら作ります。

レジンを硬化させるのに使うUV/LEDライト

前回は使ってる写真載せてなかったですが…こーゆーヤツです。僕が使ってるのは大きめサイズで連続点灯モードもあってかなり使えます。

完成

ちょっと湯気を足して “出来立て感” を…

「お…お待ちどうさまでした。」

「遅いよぉ 昼休み終わっちゃ …あ、いや旨そうだねぇ」

…とかなんとか。

最初(2022年)の時と比べたら、お皿や茶碗の成形も色々試行錯誤しながらやってきたので時間もかかりましたが、その出来に関してはある程度の満足感はありつつも、ここはもっとこうしたかった、こーゆーふうに出来たんじゃないか?…等々見えてきたりもするワケで。。。

リトライの始め、「地味目だけど、こだわると底が深そうな…無さそうな?沼のほとりに云々…」とか書き出してましたが(笑)…ま、言い得て妙といいますか、今たぶん、両膝くらいまでハマってなかなか抜けそうにもない感じだったりして。。。

僕が思ってるより深くて広くて底無しなのかもだけど、もうちょっと深みにハマってみたい気もしてるので… …てか、単純に “ネタに困らない” だろうってのが…魅力だったりして(笑)。

なのでしばらくは、この方向でいってみようかなぁ…と思ってます。。。

@atorie_fake

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