ミニチュアのお茶碗・お椀②

先日、関東も梅雨り。鬱陶しい時期の到来…とはいえ、インドアな僕としては困るコトもあまりないんですが… ただ、あちこちでまた大きな被害が出なければいいのだけど…。 

では、前回からの続き、「1/6スケール お茶碗・お椀」。 

直径約2cmのお椀型に成型した樹脂粘土。前回はここまででした。

今回は、お椀やお皿の足になる部分「糸底(いとぞこ)から作っていきます。 他に「糸切り(いときり)」や「高台(こうだい)」とも言うそうです。 

作業工程 

糸底

糸底部分も、お椀本体同様、樹脂粘土で作ります。 

糸底の厚み(高さ)を 1.5mm に決め、これ用にタタラ板の1.5mmバージョンをちゃちゃっと作って、樹脂粘土をのばします。 

食べる前の板ガム」…と書いてみたものの、ガムなんて温度で硬さ変わるよな…とか(笑)。なんか違う気もしますが、他に思い当たるモノがなくて。。。 

で、こののばした粘土を丸く型抜きしたいんですが、糸底になりそうなサイズの物… 

使い古しの100均の筆。…完璧w 

下に紙を敷いておくと、あとがラクです。

粘土がペタついたりせず、適度な硬さになったら、このように切り抜かないように型押ししていきます。この時点で切り抜いてしまったら、丸い形が崩れてしまうので。 

1〜2日は置きましょう。 

型抜き。 

そういえば昔、型抜きのガムってあったよなぁ。 …てか、樹脂粘土は すでに硬化してるので、記憶の中の型抜きガムよりだいぶ硬いですがw…

イイ感じで量産できるし、形状もまずまず♪ 

金具を押し当てると その面のエッジは丸くなり、裏側は(硬化後)肉痩せで少し窪みました。 

ルーターで削ってる写真、糸底(樹脂粘土)の下の黒いのはウレタン(?)の両面テープ。クッション性のある ちょっと厚めのテープで、100均とかで「強力」とか書いてあるヤツです。 

樹脂粘土って普通の両面テープだと、何故か あまりくっつかないのだけど、これは使えました。 

糸底の接着

中心を合わせるのがちょっとムズいですが、いろんな方向から見て中心を決めましょう。。。 

樹脂粘土どうしの接着は木工用ボンドでOK。何故なら樹脂粘土も木工用ボンドも主な原材料が「酢酸ビニル樹脂というヤツだから。たぶん水分量の違いと、これにデンプン等を足すと樹脂粘土になるっぽい?…。 

平地にお椀を置いたとき傾いたりしないよう、注意しつつ。。。 

底面が平らなままでは変なので、ちゃんと窪ませます。 

削りは、ダイソーの電池式ルーターでもパワー的には十分なんですが、ビットの形状がちょうど合うサイズがなくて、とりあえずドレメルの電動ルーターで。…パワーがあるほうが却ってミスを招いたりしかねないので注意。 

直径約2cmのお椀・お茶碗 形成完了。 

同じ工程で作業しても、ひとつひとつ手作業になるので微妙な個体差は出ますね…w。 

細かいコト言うと使ってる樹脂粘土は、お茶碗のほうはモリトクというメーカーのに、ダイソーの青をホンの少し。

モリトクの樹脂粘土は硬化後、適度な硬さがあって扱いやすい(と、僕は感じる)。 

赤いお椀のほうはダイソーの樹脂粘土だけを使ってて、ダイソーのほうが硬化後モリトクと比べて柔らかいので、今回のお椀のように薄いとヤスリがけとか余計にやりづらい。今後は(どうせ後から色塗るんだから)モリトクのと混ぜて使うかな。 

以前はモリトクも白・赤・青・黄くらいのバリエーションあったんだけど、最近は白しか見かけない。 

確かにダイソーのほうはカラーバリエーション豊富だけど、(混ぜる手間は別にして)色なんて 赤・青・黄(+白黒)があればほとんどの色は作れるからねw

白い樹脂粘土にアクリル絵の具を混ぜて調色するのもありだけど、単純に手が汚れるしなぁ…(汗)。

塗装 

塗装はアクリル絵の具を使います。 

お椀の内側を両面テープで塗装棒に固定。先ほどと同等のウレタン両面テープ。 

最近は100均でもアクリルガッシュを見かけるようになりました。今回、黒と白はガッシュを使ってます。普通のアクリル絵の具との違いは、不透明性が高く、乾くとマット(艶消し)な感じに仕上がる、でしょうか。 

普通のアクリル絵の具は厚塗りしたあと乾くと、ビニールみたいなツヤが残りますが、ガッシュのほうは粉っぽい感じ?のツヤ消しになります。 

重ね塗りの回数を減らせるので不透明なのはアリかなと。最後の仕上げはレジンでツヤツヤにしてしまうので、マットがどうのってのは関係ないですけど…w 

乾燥後、レジンで仕上げます。 

仕上げ 

レジンコーティング 

なんだかんだ、やっぱりココで決まってしまう(汗)。 

前回「お皿」の時は けっこう失敗しましたが… 今回は下地が塗装されてる分、多少は塗りやすかったかな?… 

ホコリとか入らないよう注意して、10分も放置すれば十分かな?(…気温・レジンの粘度によるかもですが)。 

人体に当てるワケではないので長めでも大丈夫。レジンが完全に硬化する前にうっかり触っちゃったりしたら指紋ついちゃいますし。 

…ちなみに人体への影響はどうなの?… と調べたところ、まぁUVは紫外線なので日焼けやシミ(場合によっては皮膚がん)の原因になるとのことですが、多くは人体に影響の少ないA波という紫外線(UV-Aって)が使われてるそうなので、危険性はあまりないらしい。それよりライトを直視するほうが良くないのでやめましょう、とのことでした。 

作業がザツにならないよう、内側・外側は1度に塗らず、それぞれ別に仕上げます。 

完成 

お茶碗の柄だけ「?」になっちゃいましたがw… 形状やレジンのツヤ感とかは、かなりイイ感じに仕上がったかなと。 

せっかくお茶碗作ったので、次は「お米・ご飯」リトライしてみようと思います。 

今年は上手く(美味く)作れるかな?

@atorie_fake

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